北側から入るキプロス

「人が行かないところへ行く」のをスローガンに掲げる私は、イスタンブールまで来たからには北キプロスには行かねばならぬ。ただし短期の旅行だから早朝発深夜着の日帰りでニコシアに絞る。 行きはサビハ・ギョクチェン→エルジャンをトルコ航空で予約。早朝でぼんやりしていたか間違えてチェックイン後に国内線の荷物検査の列に並び係員に指摘されたが、北キプロス自体実質的にトルコの一部みたいなものだからなあ。待っていたのは子会社のアナドルジェットで、機内誌を見たら運航はほとんど国内線で国際線はエルジャンとエルビル(イラク)となんとも微妙なところにしか飛んでいない。早朝に起きたので離陸後すぐに寝てしまう。2時間強の空の旅で到着。入国審査でスタンプを押して良いかジェスチャーで聞かれたが、ここに来たからには当然押してもらう。これで対立するキプロス(南側)とギリシャには直接入国できなくなった。 空港からはバスを待ってニコシア市街地へ。城門から少し北側に離れたところで降ろされる。目の前は駐車場にテントを張ってバザールとなっていたので、ここを冷やかすところから観光スタート。野菜に果物の色が映える。 南に15分ほどあるくとニコシアの城門、アタチュルクの銅像が誇らしげに鎮座するあたりはトルコの一部な感じである。 ビュユック・ハンへ。保存状態は良く保たれている。雑貨店とレストランがあるが暇そうである。すぐ近くに古くからある市場があるが休業日。 こちらはセリミエ・モスク。その昔はカトリック教会…

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賭けてイスタンブール

中南米派を自認する私ではあるが、年末年始は太平洋超えの航空券が異常に高額で断念。それでもどこかへと探せば年明けの出発ならカタール航空のトルコ往復が税込みで10万円で釣りが出る、行きはアンカラ、帰りはイスタンブールとして発券。今更ではあるが♪飛んでイスタンブールである。アヤソフィアなど誰もが見物する名所旧跡には勿論行き、それは文明の交差点に相応しく大変に素晴らしいものであった。であればこそ、webに載せるなら誰もが行かないところで、またしても競馬場である。 トルコは誰もが知る通りイスラム圏であるが、近代競馬を催行しイスタンブール・アンカラ・イズミール等各所に競馬場がある。しかも、湾岸諸国のような「競馬はやるがイスラム教の戒律に則り馬券は売らない」なんて詭弁じみた理屈とは一線を画し、堂々と勝馬投票券を売っている。開催日・開催地やプログラム等はジョッキークラブのサイトから確認できるので旅打ち計画には大いに参考になる。サイトの上部には国父アタチュルクの金言を載せているのはトルコらしさ。 イスタンブールにあるのはヴェリエフェンディ競馬場、ビッグレースはここで開催されることが多く、日本でいうなら東京競馬場の位置づけ。 金曜日のナイター競馬にいざ出陣。イスタンブールの中心からはスルタンアフメト地区を通るので観光客にもおなじみトラムT1(路面電車)で西に向かう。道中テオドシウスの城壁(世界遺産)を通過するので明るいうちなら途中下車して見物するのもよい。今に残るコンスタンティノープルの名残りである。 …

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ケルン競馬場で秋のG1

出張の帰りはフランクフルトから、なのだが運良く1日オフとなった。この日は何をしようと調べてみればケルンで競馬開催、しかもオイロパ賞(Preis von Europa, G1)である。世界遺産たる大聖堂の見学と合わせていざ出撃。海外旅打ちもこれで8カ国目となるが、G2は見たことがあるがG1は初めて。 帰国便のフライトが早朝発のためホテルは空港近く。実は欧州のハブたるフランクフルト空港は鉄道も充実しており、そこそこ歩くとはいえ空港の隣に鉄道駅があり特急系統も頻発している。 朝のICEでケルンを目指す。ケルン中央駅まではICEで1時間で、東京から静岡までいく感覚か。車内で読もうかと売店で競馬新聞を探すも売っていない。 駅を出るといきなり有名な大聖堂の偉容と対面する。日曜の朝方はミサの時間、堂内に入場してから聖職者のチェックがあり観光客は入口まで。それでも天井の高い荘厳な空間の空気に触れるだけでも一見の価値はある。大聖堂を写真に収めるには鉄道橋に付設された歩道でライン川を渡って対岸からのほうが、橋と教会と駅とが織り成す風景が撮れる。対岸にはオペラハウスがあるが、ここはオペラよりもキース・ジャレットのコンサートで洛陽の紙価、いやケルンのレコード価を高めたので有名か。 駅前に戻るとライン川沿いの歩道は蚤の市が立っており、雑貨や食器だけでなく古書・レコードや中古カメラまで売っている。秋の気配のなかでいろいろ見ながらの散歩は気分が良い。レコード屋には掘り出し物が眠っていそうな匂いを感じ…

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カパネッレ競馬場でローマの休日

所用あってローマに行くこととなった。フリーになれる日が1日だけあり、ちょうど競馬開催日とあれば行くしかない。イタリアの競馬は経営難の影響で衰退の一途で、今年(2019年)からは遂にG1競走がなくなった。そんな最中の旅打ち。 ローマの競馬場はイタリアダービーが開催されるカパネッレ競馬場(Ippodromo Capannelle)であり、チャンピーノ空港の近くに位置する。市の中心部からはテルミニ駅から近郊電車に乗り次のCapannelle駅で下車して15分ほど歩くか、メトロA線でCinecitta駅で下車しバスに乗り換え789、654に乗れば正門まで行ける。私はメトロ+バスで行ったが、バスの車窓からは緑豊かな草原の中に古代ローマの遺構がちらほら見えるのが印象に残る。 第1レースは午後3時前後に始まり、一日6レース程度で最終レースが午後6時ごろといったプログラム。出走馬や発走時間などが載ったプログラムは競馬場のサイトから数日前に入手できる。 まずは正門をくぐる。入場無料。お姉さんがレーシングプログラムを配っているので受け取るが、A41枚でレースの名前・条件・距離、そして馬番に馬名に斤量くらいが載っているだけ。メインスタンドの前にタバコ屋があるが、肝心の競馬新聞を売っている気配がない。こうなるとオッズとパドックの気配だけで予想するしかなく、己の相馬眼が試される。 第1レース開始まで30分くらいだが、これが僅か4頭立てで人気が一本かぶりなので馬券的には全く面白くなく、馬券は2レース…

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アフリカの西の果てへ(5) / カーボベルデの世界遺産へ

首都プライアからサンチアゴ島の各地にはミニバスで行く。ミニバスの出発地はParque 5 de Julhoの横で、トヨタのハイエースがずらりと並んでいるので分かる。車は新しめでダカールとは大違い。満席になったら出発。 20分ほどでカーボベルデ唯一の世界遺産、シダーデ・ヴェーリャに到着。今では少し可愛らしさもある小さな町だが、大航海時代は中継基地として栄えた港で、バスコ・ダ・ガマもコロンブスもマゼランも寄稿した歴史を有する。 まずは海沿いの道を登り小高い丘にあるカテドラルの遺跡へ。外壁が残るのみだが街の小ささと比べると規模はかなり大きく、繁栄していた時分が偲ばれる。 そして常夏の日差しを浴びながら登り坂を進み、サン・フェリペ要塞(Forte Real de São Filipe)へと足を進める。(街の中心からタクシーで行くことも可能) 登りきったところで、あまりの暑さに放牧の牛も木陰に固まっている。 城壁の内部は入場料が必要(500エスクード(CVE)または5€)。誰もいないように見えたので先に見学して入場料は後で払うかと思ったら、しっかり呼び止められた。内部は本格的な要塞で、丁寧に修復もされているのでなかなかの偉容である。しかも見学者は私一人だから独り占め。しかし、この写真だけならカリブ海の要塞と何ら変わらない。 城壁から外を眺めると、山側は河川が侵食したダイナミックな光景、海側は先ほど見学したカテドラルが見え…

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アフリカの西の果てへ(4) / カーボヴェルデではなく カーボベルデ

ダカールを楽しんだ後は、飛行機でカーボベルデへ。 そもそもどうやって行くのか 日本から行くならリスボン経由が便利。TAPポルトガル航空がリスボンからカーボベルデの各島に直行便を出している。アフリカの旧ポルトガル領の国にはTAPは全てフライトがあるが、旧宗主国としての意地だけでなく人の行き来が多いというのもあろう。そのほか、カタール航空+ロイアルエアモロッコだと通しで航空券を買える。 ダカールからは今では何社か飛んでいるが、2018年の秋はGroupe Transairしかなかった。両国の首都を結ぶダカール・プライア間を週4便、片道で140000FCFA(諸税込み)だから3万円弱、2時間弱のフライトにしては結構いい値段である。ホームページからは直接予約もクレジットカード決済もできずメールを出すだけ、空席があればWestern Unionから送金せよと先方からメールが来るが、送金完了の通知を送るとすかさずバウチャーをPDFで送ってくれた。 ダカール→プライア ダカール新空港は開港間もないので中も外も新しさが目立つ。周囲は建物一つなくトランジットホテルすらないが、郊外の空港の近くにホテルを営業しても採算が取れないような気がする。免税店でCDとお酒を買って、11:40発のプライア行きに搭乗。軽食の機内食が出てきた。 マリンブルーを眼下に2時間のフライト後、首都プライアの空港に到着。この空港、いかなる理由か名称が自国とは全く縁のない「ネルソン・マンデラ空港」なのだが、アフリ…

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アフリカの西の果てへ(3) / ダカールを巡る(後編)

ダカール巡りはまだ続く。 ゴレ島 ダカールの沖合に浮かぶ小島、ゴレ島を目指す。 タクシーで駅近くの港まで。港の入口で身分証を示す必要あり。乗船券は往復で5200FCFA(外国人料金)、出発まで30分強時間があったので文庫本を読んで時間をつぶす。出航の間隔は1-2時間で、ネットで時刻表を確認できる。いざ出航。ものの十数分でゴレ島の全景が見えてくる。 まずは南側に回り海洋博物館に歴史博物館。建物はフランス時代の洋館に要塞をそのまま使っているのでいい感じ、ただし中の展示は大したことがない。 そして港に戻る途中の道で素敵なコロニアルな風景がお出迎え。道沿いにカフェが並ぶが人気のスポットでテラス席は先客で埋まっていた。ここはあきらめて港のそばに密集するレストランでプレートランチの昼食、観光地なのでお値段は少々高め。 小腹を埋めた後は島内を散歩。有名な観光スポットだけあって道は綺麗に整備されており、色とりどりの建物を眺めながらの散策は西アフリカに居ることを少々忘れさせる。街並みの整備には日本の貢献もあるようで、JICAや三菱商事のプレートを時々壁に見る。セネガルは写真に撮られることを嫌う人が多いのでカメラを向けていないが、雑貨や服を売る店や果物を売る屋台もちらほら見かける。 教会もあればモスクもある。モスクの裏の小高い丘には登ることができるが、暑さのなかで登る体力がないので諦めてしまった。 散歩のお供に時々現れるのは猫。ゴレ島、ちょっとした…

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2度目のペルー(4) / Tren Machoでワンカベリカへ

中南米は著しくモータリゼーションが進んだ地域で、地上の長距離移動はバスが絶対の主役。ここペルーでも鉄道での旅客輸送はマチュピシュを代表として観光鉄道が大半である。そのなかで、地元の住民が利用する鉄道が残るのが、アンデス山中の街をつなぐワンカヨ(Huancayo)とワンカベリカ(Huancavelica)とを結ぶ区間。通称は"El Tren Macho"。時刻表は、ワンカヨからは客車列車が月・水・金の朝6時半に出発、気動車が火・木の朝6時半に出発。翌日の同時刻にワンカベリカを出発となっているが、現地で再確認は必要。 ホテルのフロントに聞くと駅には出発1時間前には行ったほうがいいとのこと。しかも明日はメーデーの祝日だから何かしら影響があるかもしれないと思い、早朝にチェックアウトしタクシーで駅まで。アンデス中央鉄道とは異なる駅で街の南側にあるので、タクシーには"Estacion del tren macho"と言えば大丈夫。駅舎の入り口に掲示が出ており「本日(4/30)はAutovagonに車両を変更して一往復、5/1は運休」とのこと。予想通りである。 しばらく駅舎内を歩いていたが、いつの間にやら切符売り場に行列ができていたので私も並ぶ。切符は5時半過ぎには販売開始、全席指定で切符の裏に座席番号が記入される。Autovagonの運賃は一律13S./で日本円ならこの日のレートで450円程度。10分くらいで早々に売り切れで、6時過ぎにバックパックを担いだ観光客が数人来たが、売り切れの掲示を見…

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アフリカの西の果てへ(3) / ダカールを巡る(前編)

セネガルの首都ダカール、西アフリカの代表的な首都であるだけに見所は各所にある。 アフリカ・ルネサンスの像 完成したのが2010年だからダカールの新名所。ダカールの北西部のワッカム地区、中心街からだとタクシーで10分強で行ける。私はワッカム地区の日本人宿に投宿したので歩いていったが、段々と銅像の姿が大きくなるのは心がときめく。斜め上に向け視線を一直線に合わせて写実的に人物を表現する特徴は偉大なる首領様の国の作品の特徴、見る人が見れば一発で分かる(笑) 入場料を払って銅像の中に入ると、客は私だけだったので英語のガイドが付く。まずはエレベーターで登ると展望台となっていてダカール市街地が一望できるほか、銅像に最接近して鑑賞するポイントでもある。 エレベーターを降りると展示室に案内される。ここはアフリカ・ルネサンスの像の完成を祝してアフリカ各地(西アフリカが多い)から贈呈された民芸品が陳列されている。さらに階段で下るとセネガルの文化紹介で、マネキンの楽団やら絵画やらが並ぶ。最後に案内された部屋は像の建設過程を説明したパネルが並んでいた。こちらの展示も悪くない。 ただ、数日間滞在しインフラ整備のアンバランスさを体験すると、こんなもの作る前に国費を投じる先はいくらでもあるだろと思うのだが。 市内観光 まずはサンダガ市場。マイフレンドとお決まりの文句を唱えて面倒くさい兄ちゃんがやってくる。市場を見るのは好きなのだが、一人振り切ったらまた一人、しつこい…

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2度目のペルー(3) / 世界で2番めに高い鉄道 アンデス中央鉄道(後編)

アンデスの山超えはなお続く。 11時過ぎに谷底の信号場にて停車。その間に重連の機関車が力強く牽引する貨物列車とすれ違う。アンデス中央鉄道の主役はこちら。 貨物列車を見送ったあとで出発進行。すぐにトンネルに入り、トンネル内で大きく右に旋回しながら高さを稼ぐ。トンネルを抜けると先ほどの信号場が眼下に見える。もう一度大きく左に旋回し、次の集落へと向かっていく。   11時40分、マトゥカナ(Matucana)駅に運転停車。このあたりで標高2400m。停車中に展望車ではアンデスの音楽に合わせてダンスのパフォーマンスが始まる。 列車は再び峡谷へと向かう。30分弱進んだところで両側の山肌がぐっと迫り、三段スイッチバックで登っていく。 また次の集落が見えてきた。と思ったらまたしてもスイッチバックで方向転換。展望車からは目の前で職員がポイントを切り替えるのが見える。 そして、真横を通った集落が眼下に見えるようになる。 午後2時前になって昼食がサービスされる。シンプルな野菜の石焼き、トウモロコシにジャガイモはアンデスの国々では必ずお世話になる食材だ。もう標高は3000mを超えているとあって、飲み物は高山病に効くと言われるコカ茶、これぞアンデスの味。(残念ながら土産に持ち帰ることはできません) 前日は予定外の夜行のフライトであまり眠れなかった。その影響がここで来て食事の後は1時間ほどうとうと眠ってしまう。いつの間にか列車が停まり客がざわついて…

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アフリカの西の果てへ(2) / サン=ルイで郵便飛行に思いを馳せる

セネガルで行ったのは首都ダカールとサン=ルイの2箇所のみ。 サン=ルイはフレンチコロニアルな街並みが有名で世界遺産となっているが、加えて20世紀前半に欧州と南米とを結んだ郵便飛行の中継点として著名である。郵便飛行のパイロットといえばサン=テグジュペリ 、その使命を感動的に綴った「夜間飛行」はサン=ルイを訪問する際には必読の書といえる。 ダカールからは個人で行くなら乗り合いタクシー(これを「セットプラス」と呼ぶ)で向かうことになる。乗り合いタクシーは郊外のバスターミナルからの出発なので、宿からそこまではタクシーで行く。結構規模の大きいバスターミナルなので群がる人を捕まえサン=ルイ行きを聞き出す。そこに集結するのは数十年は使っていると思わしきオンボロのルノーやプジョーで、これで数百キロ走るのかと不安になる。 セットプラスは乗客が揃い次第出発。隣に座る女性がヒジャブの代わりにキティちゃん!の手ぬぐいを使っている。果たしてどこで入手したのかと思うが聞くだけの語学力がないのが残念。幹線道路は意外にもよく整備されており新しい車は快調に飛ばすのだが、我々の乗るバンは恐らく80年代の代物と思わしきプジョーなのでスピードは限界がある。ただ、サバンナの中を進む車窓は心地よい。途中の町で車窓の風景を撮ってみる。 そして当初の不安は運悪く的中しタイヤがパンク。修理のため降ろされ1時間ほど待たされる。ドライバーが手際よく修理するが、故障を防ぐための日々のメンテナンスという概念はないのだろうなあと…

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2度目のペルー(2) / 世界で2番めに高い鉄道 アンデス中央鉄道(前編)

ペルーを目指した理由の一つに、「アンデス中央鉄道(Ferrocarril Central Andino)に乗る」というがあった。青蔵鉄道が開通する前は世界一、今でも世界で二番目の高地を通る。それに、こちらはわずか半日で海辺から一気に標高4000mを超える山岳路線だ。かつてはあの宮脇俊三も乗車した路線である。当初から貨物輸送が主要な目的であり、旅客列車は一時は運行を取り止めていたのだが、ここ数年は観光客用の客車列車を月に1往復程度運行している。 ちょうど飛行機でリマに着いた翌日朝に出発する列車があり、この機会を逃してなるものかと事前にネットで予約。しかしアメリカン航空の米国内の乗継便がエンジントラブルで出発できず、翌日早朝着にフライトを振り替え。リマの入国審査は全く並ばなかったが、アメリカン航空に預け荷物まで振り替える気配りはなく、予想通りに荷物遅延。手続きを済ませ、急いでいるので空港のタクシーに言い値で乗り、道中の渋滞なく駅に着いたのが出発の30分前と紙一重であった。 鉄道駅はセントロにあり、周囲はカテドラルなど荘厳な建物が多数あるのだが、見学は後回し。 ホームにはすでに鼓笛隊の演奏が始まっており、出発を盛り上げてくれる。 出発までは編成を見てみますか。まずは先頭の機関車から。展望車が最後尾ではなく機関車のすぐ後ろに連結されているが、どうみてもスイッチバック対策。客車は1等と2等があるが展望車は1等のみなので、奮発して1等を予約するほうがよい。   朝の7時半…

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アフリカの西の果てへ(1) / 目指せダカール

あまり日本人が行かない国を目指すのは私の好みなので西アフリカの旅行は以前から考えていたが、日程・予算とも都合がつかずに断念していた。それが、運良く今年はなんとかなりそうなので、この機会を逃さず、セネガルとカーボベルデを周遊することにした。西アフリカ諸国では治安が安定していて旅行しやすいのに加え、どちらも音楽で有名な国であることも選んだ理由である。 旅程をどうするか。JALのマイルもしっかり貯めたいというスケベ心も加味して決めたのは、日本からリスボンまでの往復をJALで買い、リスボンからオープンジョーをTAPで買う組み合わせ。往路のリスボンでの乗り継ぎが3時間しかないので、遅れた場合を考慮して手数料払えば変更可能な航空券とする。逆に復路のリスボンは乗り継ぎ23時間、こちらは一日観光すればよい。 出発は羽田から。JALの航空券だがBAでロンドンまで飛ぶ。BAは初めて乗るがエコノミーでも十分に快適な座席、そして客層も良さそうだ。離陸してしばらくするとお楽しみの機内食、日本発なのにミネラルウォーターがスコットランドのハイランドスプリングなのは大英帝国の矜持か。つい白ワインを頼んでしまったが、前の座席の女性客はBAに乗り慣れている様子でミニボトルのジンとトニックウォーターの組み合わせを注文し、ジントニックを味わっている。ああその手があったか。 ヒースローの乗り継ぎはバスで別のターミナルだがスムーズに移動。ラウンジを少々冷やかす時間があったが、この料理の色どりでは食欲が減退する。やはりイ…

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2度目のペルー(1) / ペルーの競馬 リマ・モンテリーコ競馬場

今年のGWはペルー。2度目なのでクスコやマチュピチュを訪問する黄金ルートではなく、チャビンやトルヒーヨの遺跡などを見物。そして最終日のリマはどこへ行こうかと思い調べると競馬開催日である。これは行かねば。 首都リマの競馬場はモンテリーコ競馬場(Hipódromo de Monterrico)、カテドラルを有するセントロから南東にあり、すぐ横にはパンアメリカンハイウェイが走る。この日は旅の最終日。国内線で朝方に空港に着いてからはセントロを軽く見物。そしてタクシーに乗り込む。リマのタクシーはメーターが無いので値段は交渉。30S/.(約1000円)は妥当なところか。行き先をしっかり告げればスマホがナビをしてくれる。セントロ付近は道が狭いうえに渋滞でなかなか進まず30分近くかかったかも。 スタンドの前には広い駐車場があり、入り口でオバチャンが競馬新聞を売っている。ここでオフィシャルプログラムを購入(6S/.) 1週間分(木~日の4日開催)の出走馬の情報が載っているので、わりと厚い冊子。その日の出走馬のみの薄い競馬新聞も売っているが、オフィシャルプログラムのほうが旅の記念になる。 駐車場を歩くとスタンドが見えてくる。この形をみて興奮するのが競馬ファンというもの。 入場は無料。人の流れに乗って一般席へ。第1レースは午後2時開始で25分おきに全部で9レース。 第1レースは検討する時間がないのでパスして勝負は第2レースからと決める。この間に場内をざっと見学。 米国と同じくダート…

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台湾で洋酒文化に触れる(2) / 台北のバー2題

台北もバーシーンが盛んであることは小耳に挟んでいたので実況見分。バーは忠孝敦化駅の周辺に点在しておりハシゴも可能。 WA-SHU (和酒) http://wa-shu.com/ 忠孝敦化駅から徒歩3分程度 新宿の某店で紹介されたので、1軒目は日本人が切り回すバーに行く。 金曜日の夜だからかカウンターもテーブルも満席と大盛況。レジ近くのスペースにスタンディングの1席を作ってもらう。客層はほとんど20代で地元のカップルが多数。カウンターは白を基調としBGMは音量控えめのクラブミュージック、というのは客層を意識してか。バックバーが全て冷蔵庫、亜熱帯にあるバーは酒にも日本以上の温度管理が求められるからであろうか。 挨拶代わりのジントニックは日本で飲む味に近く、だからこそ台北で流行っているのだろう。 ここではフルーツや野菜を一つ指定すると、それをもとにカクテルを作る。台湾に来たならバナナだろと陳腐なお願いしたら、バナナをウイスキーに入れて風味と甘みを付けた一品が出てきた。これが出色。あとは金柑のさっぱりしたカクテルをいただいた。 レジ近くに居ることが幸いし、チーフバーテンダーの方と少々お話することができた。カクテルはシンプルに作ると心がけているとのこと。言われてみればそれこそが日本流なのかなと得心した次第。 ・ カクテルは1杯350NT$、サービス料10% (税込) → 1杯1400円くらい ・ ウイスキーはもう少し高いが、カクテルよりウイスキーを飲む客のほ…

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台湾で洋酒文化に触れる(1) / カバラン蒸留所

「台湾でウイスキーを作っている」という事実は人口に膾炙するものとなった。 蒸留所は台北から少し離れた宜蘭にある。台北からだと電車か高速バス。電車だと特急で1時間強だが、宜蘭駅を通過する特急も結構あるので、時刻表で検索するべき。高速バスのほうが便数が多いので便利ではある。 私は「乗りテツ」を兼ねて、ホテル近くの板橋駅から朝の普悠瑪號で行くことに。駅の公園では太極拳に興じる一団が居て、中華文化圏に居るのだなあと実感する。乗車券は30分前でも大丈夫だった。カフェでコーヒーを飲んで乗車までの時間をつぶす。 この区間は雪山山脈を迂回する代わりに渓谷から海岸線へと変化に富む車窓を楽しめる。ただしカーブが多いので普悠瑪號は日本製の振り子電車、車内は日本の特急にそっくり。台北の中心部を何駅か停車すると宜蘭までは無停車。残念ながら曇天で海外線の景色もいまいちである。1時間強で宜蘭に到着。 宜蘭駅前でタクシーを拾って蒸留所へ。「カバラン」と言えば通じる。乗車時間は20分ほどで、蒸留所の正門をくぐり見学コースの入り口まで運んでくれる。片道260NT$(≒1000円)であった。ウイスキー樽がお出迎え。 創業は2005年ということで建物は非常に新しい。 まずは蒸留工程を見学する。大麦麦芽がウイスキーになるまでの概説をパネル等で見てから、マッシュタンの部屋を経てポットスティルの部屋へと移る。ここだけでもポットスティルは10基ほど、さらに外観のみ見学できる第二工場にも10基以上見たので…

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Autumn in New York(1) / アケダクト競馬場

晩秋に運良く有給を取ることができたので、久々にニューヨークでジャズ三昧を決めることに。もちろんライブは夜なので昼間はどうしようか。美術館とか主だった観光地は見てしまった、ならば久々に米国競馬に行こうではないか。前回のシカゴ・アーリントン以来ほぼ20年ぶりとなる。 ニューヨーク州の競馬場はベルモントパーク・サラトガ・アケダクトの3場で、春秋はベルモントパーク・夏はサラトガ・冬場から春先はアケダクトと開催期間を分けている。訪問時に開催があるのはアケダクト。マンハッタンからは一番近く地下鉄で行ける。♪You must take the "A" Train、で有名なA系統に乗り、歌詞とは逆にブルックリン方向に向かい"Aqueduct–North Conduit Avenue"で降りれば目の前にスタンドが見える。ケネディ空港からも近い。 まずはニューヨークらしく、ホテル近くのカフェでベーグルとコーヒーの朝食。 地下鉄を乗り継いで予定より早めに到着。駅で降りると目の前は競馬場の駐車場。スタンドの入り口までは徒歩5分ほど。ここでしばらく待ち、警備員がエスカレーターを動かしたところで入場開始。なんと入場無料であった。 まずはプログラム。競馬場が発行するレーシングプログラムは有料で$5、ほかにヘミングウェイの名文句 "Then you read the Racing Form... there you have the true Art of Fiction."でも知られ…

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いまさら二都物語(6) / ドーヴィル競馬場

ドーヴィル競馬場の緑深き正門をくぐり、勝負に向けて逸る気で少々歩くと入場券売り場に到着。入場料は€10。英国よりは安いが1000円は超えるから、日韓のように200円で気軽に入れるところではない。ちなみにフランス語で競馬場は"Hippodrome"だ。 本日は全部で8レース、最後まで居ると帰りの列車に間に合わないので残念ながら第6レースまでの予定。うち重賞が2レース。メインは第4レースのG2ノネット賞(Prix de la Nonette)、3歳牝馬限定の2000m、そこそこ競馬歴のある人には「1995年に武豊を鞍上に名牝ダンスパートナーが2着したレース」である。第5レースはG3カルヴァドス賞(Prix du Calvados)、2歳牝馬限定の直線1400m。 レース開始には少々時間があるので先ずは場内を見学。別荘地の競馬場だからかスタンドは小さいが洒落ている。ゴール前は真夏だから芝生の緑が映える。ここは右回り、芝コースの内側にオールウェザーのコースがある。 レーシングプログラムはスタンド内に無料で置いてある。流石はフランスでセンスの良い表紙。もちろんフランス語なのだが、写真やイラストが多いし距離はメートルで斤量はキログラム、簡単な検討材料としてはこれで十分。馬券の種類もいろいろだが全レースで買えるわけではなくレーシングプログラムに表記があるが、単勝・複勝・馬連・馬単・三連複は全てのレースで買える。 そして、肝心な馬券なのだが自動券売機が多数置いてあり英語にも…

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いまさら二都物語(5) / ドーヴィルへ

ベルギーの次はフランス。 ブリュッセルからパリへはTHALISで移動、隣席が出張客らしきスラリとした格好良い女性で、なぜか緊張してしまった。パリ滞在は今回は2日。初日はヴェルサイユ宮殿を丸1日かけて見物。建築に絵画に庭園に、フランス芸術の粋が凝縮されている空間であるが、「そりゃフランス革命起こるだろ」の一言に尽きる。 翌日はイギリスの次はフランスでも競馬、なのだが夏はバカンスの季節でパリ近郊の開催はなく、ドーバー海峡に面した観光地ドーヴィルへ。フランシス・レイの♪ダバダバダが有名な映画「男と女」の舞台でも知られる。パリからノルマンディーへ向かう列車の起点はモネの絵画でも有名なサン=ラザール駅、ミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘」の舞台へもここから。TGVは発着しないので地味さはあるが、電気機関車が客車を牽引する急行列車こそ旅情を掻き立てる。SNCFの駅にピアノが置いてあるのは流石は芸術の国、一人座って演奏していた。 出発までは少々時間がある。雑誌のスタンドで競馬新聞を買い、コーヒーとクロワッサンの朝食。フランスの朝はこれでなくては。 ドーヴィル行きの急行はやはりスーツケースを持った家族客が多い。パリ市街を出てしまうと車窓の風景は一面の畑、広大な風景が代わり映えしないなあと思ったところで先ほどの競馬新聞と格闘する。フランス語は解さないが、メートル法の総本山だから距離はメートルで斤量はキログラム、レースを検討するには十分だ。2時間強の列車の旅でドーヴィルに到着。洒落た…

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いまさら二都物語(4) / ブリュッセルのてっぱく

ロンドンからはユーロスターで欧州の首都ブリュッセルへ。グラン・プラスに小便小僧に王宮にEU本部と主だった見所をぐるりと巡る。王立中央アフリカ博物館がまだまだ長期改装中で見られなかったのは残念。 ならば鉄道博物館へ行くかと、最近新装なったTrainWorldへ行くことにした。ブリュッセル南→中央→北の次の駅、Schaerbeek駅のすぐ隣。近郊電車でブリュッセル南駅から10分程度だが、通過する電車も多いので時刻は事前にネットで確認したほうがよい。 ベルギー国鉄の列車は近郊電車だろうが1等と2等がある。座席は見ての通りほとんど変わらないのだが、降車時に1等座席をちらりと見ると身なりの良い老夫婦が座っていた。「1等に座る」ことに意味がある階級社会。 TrainWorldは趣のあるレンガ造りの旧駅舎をそのまま使っている。ただ、このあたりはテロ事件でガサ入れがあったくらいに物騒な界隈なので、よく見れば迷彩服にライフルの軍隊がしっかり見張っている。東京駅で迷彩服の自衛隊員が目を光らせていたら一騒動は必至だが、西欧ではそれが当たり前という現実がある。 窓口で切符ではなく入場券(大人は€12)を買って、もとは待合室だった天井高く広い部屋から展示が始まる。ここでは過去に使われた券売機や制服など駅員に視点を合わせた展示となっているが、制服のセンスが洒落てますなあ。 一旦外に出て隣の建物に入ると、そこは往年の名機がずらりと並ぶ展示室。日本の鉄道博物館と大きく違うのは…

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いまさら二都物語(3) / ニューマーケット競馬場

さあ、勝負の時が来た。 ニューマーケット競馬場は、三冠レースの緒戦を飾る2000ギニーが開催されるRowley Mileと、夏場のレースに利用されるJuly Courseに分かれる。July Courseのスタンドはナショナルスタッドの隣、数分歩けば入り口にたどり着く。入場券はインターネットで購入済み、印刷した入場券のQRコードをスキャンされて手続完了。 入場券はPremier Enclosure/Grandstand & Paddock/Family Enclosureの3種類。一番安いのはFamily Enclosureだがゴールから遠いエリアしか入れないしパドック入場不可、しかも安いといっても£10はする。Premier Enclosureは逆に観戦エリアはゴール前と絶好だが£27といい値段だしドレスコードが他より厳しい、これは一見の観光客が顔を出す空間でなさそうだ。さすがに馬券検討にはパドックを見たいので、真ん中のGrandstand & Paddockを1枚購入。料金は£18だがネットで買うと1割引きで£16.20。入場券を買うだけで階級社会の洗礼を受ける。 まず必要なのはレーシングプログラム、入口付近で販売(£3.50)しているものを購入。過去の戦績や各馬の寸評も載っているから馬券検討にも十分。ただ、単位はヤード・ポンド法だから、距離はMileとFurlongの併用、重量はStoneとPoundとの併用。あと、牡馬…

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いまさら二都物語(2) / ナショナルスタッドで馬産を学ぶ

街歩きと博物館の見学の次は、街中で客待ちのタクシーを拾いナショナルスタッド(National Stud)に向かう。料金は£10ほど。ナショナルスタッドは種牡馬の牧場として有名だが、競馬場のすぐ隣りにあるのでレースの前の見学にはうってつけ。見学ツアーは事前にネットで申し込んであったので、喫茶店と土産売り場を兼ねた小さな建物で受付を済ませる。程なく女性のガイドに呼ばれてツアー開始。私の他にはカップル一組と赤ちゃんを抱えた3人家族。女性はワンピースでドレスアップ、男性はスマートカジュアル。皆様ドレスコードを意識した格好なのは、ツアーの後はレースに行くからに決まっている。 マイクロバスに乗ること数分で競馬場のコースのような道を横切る。実際に以前はニューマーケット競馬場のコースとして利用されていて、現在よりもっとコースの数が多かったのだとガイドからの説明を受ける。 しばらく進んだところで種牡馬の放牧場に到着。一頭あたりの区画が大きく、馬の振る舞いにも余裕が感じられる。ガイドからの説明には現役時代の成績だけでなく「あの馬は何千ポンド」と必ず種付料が紹介されるところに、馬産は大きなお金が動くビジネスであることを実感する。英国の種牡馬で種付料が一番高いのは、やはり先程銅像を見たフランケルだそう。 ここで簡単な散策が許される。広い区画内に芦毛の馬が一頭歩いているのはGregorianで、マイル戦で成績を残して種牡馬となっている。 ラウンドアバウトの真ん中にはナショナルス…

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いまさら二都物語(1) / 競馬の街ニューマーケット

この夏は何処に行こうかと思案した結果、あえて王道を歩もうとロンドン→ブリュッセル→パリと周遊。海外には数十カ国行きながらロンドンは未踏の地だったのだ。直行便は予算オーバーなので時差ボケ解消にもなるかとキャセイの香港経由。帰りに半日香港見物もできる。 ロンドンはお上りさんに徹した。バッキンガム宮殿にウエストミンスター寺院に大英博物館など、典型的な観光地を3日かけて周ったが、見処豊富で全く飽きない。有名観光地への旅行記はネット空間に溢れているので、各所の入場料(大英博物館は無料だが)と地下鉄の値段の高さには驚いたことだけ書いておく。 さて、競馬ファンなら発祥の地で競馬場に行かねばならぬと思うわけで、調べると何箇所かで開催があったが、アスコット開催は日本でも相性の悪い(苦笑)戸崎圭太が出場するし、博物館など見処が充実しているニューマーケットにした。競馬博物館→種牡馬の牧場→いざ勝負! で一日中競馬三昧。 ニューマーケット(Newmarket)には列車で行く。キングス・クロス(King's Cross)からケンブリッジ(Cambridge)で乗り換え。早朝のキングス・クロス駅の窓口で切符を買うが、土曜日だからか片道も往復も同料金で、お値段£23.60。出発まで少々時間があるので駅内を散策すると、お約束の9 3/4番線がお待ちかね(^^) ケンブリッジまではノンストップの急行、ここで1時間に1本のローカル線に乗り換え。車窓が一気に緑豊かな牧場に変わったところで車掌が検札に来…

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韓国で飲む打つ(3) / ソウル競馬公園

さて、釜山の次はソウルで勝負。 前日にバー巡りで痛飲、少々二日酔いが残っているが移動するには問題なし。この日は競馬場しか予定に入れていない。 ソウル競馬公園は地下鉄で簡単に行ける。目指すは4号線の「競馬公園」駅で、地下鉄の各駅に貼ってある地図にも競走馬のイラストが描いてある。いざ出陣とばかりに日曜日の朝の4号線に乗車すると、次の駅が動物園の最寄り駅なので子供連れの客もちらほら居るが、どうみても大人の動物園行きのオッサンが多い。休日の南武線の如しと言うべきか。しかも皆様の普段のニンニクの成果か車内の体臭がキツイ… 競馬公園駅、改札を出ると早くも馬だらけ。ソウルの地下鉄駅は軽食などいろいろ売っていて便利なのだが、ここで売るのは当然競馬新聞のみ。(写真は帰りがけに撮影したものです) まるでテーマパークのような門をくぐって歩道を進む。屋根の鉄骨が蹄鉄の形をしている。入場券は2000ウォンで、現金のほかT-moneyを入り口にタッチでも入場できる。 スタンドとパドックはこんな感じ。やっぱり東京の競馬場に似てるよなあ… スタンド内の外国人案内所に直行、英語のレーシングプログラムを入手したほか、パスポート提示と利用料10000ウォンの支払いでスタンド5階の外国人専用室のチャンピオンズスイートの席を確保。利用料のうち5000ウォンは馬券のバウチャー、お茶とジュースは飲み放題なので結構お得な指定席。ただ5階からパドックに行くのが難しいので馬体のチェックはモニタから。…

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韓国で飲む打つ(2) / 釜山慶南競馬公園

山口瞳の「草競馬流浪記」に魅了されて以来、海外だって機会があれば競馬場に足を運ぶ。そういえばお隣の国は行ってないなあと思い、韓国の競馬場巡りを夏に実行。韓国には競馬場がソウル・釜山・済州の3箇所あり、ソウルと釜山ではサラブレッドが、済州では在来種が走る。ソウルは土日・釜山は金日・済州では金土の開催なので、3日あれば全部回れるが、今回は釜山とソウルを訪問することとした。まずは釜山慶南競馬公園へ。 JALで成田から釜山に飛ぶ。ラウンジに入れる権利があるので朝から名物のカレー。空弁を配るだけであったが2時間のフライトでも機内食は出てきた。 釜山の中心街から競馬場までは地下鉄とバスの乗り継ぎが正解だが、空港から電車とバスで行くのは結構大回りとなる。というわけで時間の節約のためタクシーをつかまえて直接競馬場へ。行き先を伝えるとドライバーにビックリされるが、確かに空港から競馬場行けと言う外国人は珍しいか。一般タクシーで15分ほどで到着、お値段15000ウォン。 入り口には既にそれらしき銅像が待ち構えている。入場券を窓口で買う。入場料は2000ウォン、というのはJRAの競馬場とほぼ同じ。窓口の隣は競馬新聞売り場、日本より種類が多いうえに、こちらは1冊1000ウォンと日本より格安。ハングルが読めなくても前走の着順やタイムなど数字の情報だけでも予想には重要、どれでもいいから買うべし。馬名は韓国馬は輸入した種牡馬を含めハングルで、外国産馬は英語で表記。天皇賞馬もイングランディーレは인…

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赤道小町を求めて(4) / アンデスの街、クエンカ

夜遅くにクエンカのバスターミナルに到着。タクシーでセントロまで行き、川沿いのオスタルに宿を取る。特に朝の景色が良かったな。 一日かけて市内見物。クエンカはラテンアメリカのコロニアルな街並みが評価され世界遺産に登録されている、となると先ずは市の中心にあるカテドラルからスタートというのが街歩きの定番。かなり大きな建物でカテドラルを名乗るに相応しい偉容である。 カテドラルの前には公園があり街の人々が集まる。その向かいにある旧カテドラル(El Sagrario)を先に見学。16世紀に建設が始まった由緒ある建物だが、教会としての役割を終えてこちらは博物館となっており、入場料もしっかり取られる。展示物はマリヤ様とかがどうしても多くなるのだが、一部に蒸気機関車の写真など近代化の過程を示す展示もあり、そこそこ面白かった。 カテドラルの横には花屋のテントが集まる一角がある。売っているのはどのテントも同じだが、花屋が集まると少しだけ華やいだ気分になる。 そしてカテドラルに入り内部を見学。さらに階段で屋根に上がる(有料)。 カテドラルを象徴する青い丸屋根を間近に見られるほか、もちろんクエンカの市街を一望できる。白い壁に赤茶けた屋根の建物群のあちこちから見える教会の尖塔が作り出す風景には、緑の山々と青い空が似合うはずであるが、あいにく本日は曇天。標高が高いからか垂れ込める雲が低い。 そして西に数ブロック歩くと、壁の白さが映えるSan Sebastianの教会に到着。残…

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韓国で飲む打つ(1) / ソウルのクラシックバーを巡る

この6月に3連休が取れることとなり、ならばサクッと海外行こうと韓国へ。 何度も行った隣国だし普通の旅では面白くない。今回のテーマは「飲む」「打つ」でバーと競馬場とを巡ることに。 「飲む」旅はソウルのバーをハシゴ。紹介してもらったり、ネットで調べたりでジャズクラブ1軒とバー3軒に足跡を残した。ジャズクラブの演奏は若干期待外れではあったが、クラシックバーは落ち着いて飲めるしカクテルのレベルが高い。仕事に観光に充実した一日を締める選択として強く勧められる。 あくまで私が行った範囲であるが、全体的な傾向をまず先に。 ・英語は日本より通じる。またこの業界も日韓交流があるのか日本語が通じるスタッフが居たりする。カウンターの中との会話は全く問題ないし、日本のバー事情をバーテンダーから聞かれるなんてこともあった。 ・お国柄か一人客は少なく、カクテルは新しい飲食文化なのか日本と比較すると客層が若い。 ・カクテル1杯20000ウォン前後でブランデーベースは少々高くなる、ということは現在のレート(1円~10ウォン)では東京のオーセンティックバーの平均値より値段が高い。 ・タバコの匂いはなし。バーに限らず韓国の飲食店内は2015年から法律で禁煙、違反すると罰金だが、どうせケンチャナヨだよあの国はなんてことは断じてなく遵守されている。吸いたい場合は店員に断って外へ出ることになる。 The Factory @ 弘大 6号線上水駅から徒歩5分程度 Website : http://www.b…

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赤道小町を求めて(4) / 国境からリオバンバ、アラウシ、そしてクエンカへ

入国手続を終えたらミニバスで国境の街トゥルカンへ。エクアドルは通貨が米ドルなので両替はなし。 街中で三々五々乗客が降りバスターミナルが終点。ここで軽く散策でもするかと思いきや、バックパッカーの格好の私にキト行きのバスはすぐ発車するぞとの声がかかる。半ば促された形でバスチケットを買い乗車。昨日乗ったバスに比べると少々ランクが落ちるかなあ。Wi-Fi使用可とバスには買いてあったが実際には使えなかった。そして早速売り子が登場。 アンデスの山々を見ながらの旅路が続く。道路は整備されているがカーブが多く、峠越えのアップダウンも何度かある。そしてバスはBGM付き。 夕方4時近くという中途半端な時間になって休憩。昼食を摂る時間がなかったのでここで軽食をいただくが、付け合わせのポテトが多いのは原産地に近づいているからなのかな。 キトのバスターミナルは6時近くに到着、建物は結構新しい。トゥルカンからは約6時間であった。キトの見物は後にする予定なので、リオバンバ行きのバスに乗り換えてさらに南下。外はもう暗くなっていたので車窓の風景は楽しめず。夜10時近くにようやく到着し、タクシーを拾って駅近くのホテルで一泊。 この時間はレストランは閉まっており、夕食はファストフードの店でハンバーガーとインカコーラ。ネットの時刻表を見るとリオバンバからは鉄道で南下できるような記載があったが、残念ながらそれらしき気配は全くなし。 翌日は早朝のバスでアラウシ(Alausí)へ南下、2…

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赤道小町を求めて(3) / ラス・ラハス教会、そして国境超え

翌日パンアメリカンハイウェイをバスで南下、国境の街イピアレスを目指す。今では治安も相当に改善されたとはいえ、数年前のガイドブック(Lonely Planet)にはカリより南は山賊やらゲリラやら出るので夜行バスには乗るなと書いてある。それに、アンデス山脈を縦走するバスなら眺望も期待できるかと思い昼間のバスで移動。バスはBolivarianoを選択したのは正解で、シートは広いしWiFiも使えるしで快適な移動だった。発車前に係員が客をビデオで撮影するなど安全には気を配っている。 バスはシボレーのブランドだが、おお「いすゞ」ではないか。 早朝までディスコでサルサ三昧だったのだ、シートの座り心地が良いあまり車窓の景色を楽しむどころか早々に眠くなる。当地を代表する音楽である2拍子のクンビアがBGMで流れるが、旅情を掻き立ててくれるのは数曲、リズムの単調さが眠気を誘う。というわけで出発早々にぐっすり寝てしまった。さすがは大動脈だけあり2車線の舗装道路と整備されているが、徐々に標高を上げていく山道でもあるのでヘアピンカーブに体を振られて時々起こされる。もっとも、そこで緑豊かな景色に癒やされるのだ。 昼の3時ごろに遅い昼食で休憩。焼いた豚肉に付け合わせがプランテーンとよく見る組み合わせ。コロンビアは食事は期待できない国であるが、ここの料理はそこそこ美味しかった。 30分ほどの休憩ののちバスはさらに南下する。いつの間にやら渓谷を超える車窓となり、上流に進み谷幅が狭くなったところで橋で越える道…

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赤道小町を求めて(2) / カリはサルサの首都ですから

さあ、いよいよ南米に出発。行き先はコロンビア第3の都市カリ、首都以外の大都市にもマイアミから直行便で行けるのはアメリカン航空の利点。サルサで有名だが治安の悪い都市ランキングの常連だけに、出発時刻が30分遅れると掲示が出た時には、ずるずると遅れ時間が増えて深夜着だけは勘弁と思っていたが、遅れ30分で無事に離陸。 夜の7時過ぎに到着。入国審査は特に面倒なことはなし。ATMで現地通貨を入手し、入国直後とあって市街地のホテルへの交通手段は安全策でタクシーを選択(50000ペソ)。ドライバーは寡黙だがしっかり仕事するタイプ、途中車が故障でエンジンがかからなくなるハプニングがあったが、別のタクシーをきちんと呼んでくれた。ちなみに、カリのタクシーは空港とか郊外のディスコとかでない限りは運賃はメーター、面倒な交渉不要な明朗会計。 近くの酒場でビールを飲む。小さいながらもミラーボールにダンスフロア、そしてカップルがサルサに興じているのを見ると、コロンビアに来たと肌で実感する。ビールの味は軽め、カリは年中暑い都市なのでこのくらいがちょうどよい。日本の酒場では当たり前なタバコを吸っている人が一人もいないが、実はコロンビアは屋内の公共空間は法律で禁煙なのだ。 翌日はホテルで朝食。パンと玉子とコーヒーというお約束の組み合わせであったが、パンがトウモロコシから作るアレパであった。午前中は何かの拍子に知り合ってしまった人の家まで遊びに行く。ちょうどリオデジャネイロ五輪の真っ最中、テレビ中継は自転車のロードレー…

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