2度目のペルー(4) / Tren Machoでワンカベリカへ

中南米は著しくモータリゼーションが進んだ地域で、地上の長距離移動はバスが絶対の主役。ここペルーでも鉄道での旅客輸送はマチュピシュを代表として観光鉄道が大半である。そのなかで、地元の住民が利用する鉄道が残るのが、アンデス山中の街をつなぐワンカヨ(Huancayo)とワンカベリカ(Huancavelica)とを結ぶ区間。通称は"El Tren Macho"。時刻表は、ワンカヨからは客車列車が月・水・金の朝6時半に出発、気動車が火・木の朝6時半に出発。翌日の同時刻にワンカベリカを出発となっているが、現地で再確認は必要。

ホテルのフロントに聞くと駅には出発1時間前には行ったほうがいいとのこと。しかも明日はメーデーの祝日だから何かしら影響があるかもしれないと思い、早朝にチェックアウトしタクシーで駅まで。アンデス中央鉄道とは異なる駅で街の南側にあるので、タクシーには"Estacion del tren macho"と言えば大丈夫。駅舎の入り口に掲示が出ており「本日(4/30)はAutovagonに車両を変更して一往復、5/1は運休」とのこと。予想通りである。


しばらく駅舎内を歩いていたが、いつの間にやら切符売り場に行列ができていたので私も並ぶ。切符は5時半過ぎには販売開始、全席指定で切符の裏に座席番号が記入される。Autovagonの運賃は一律13S./で日本円ならこの日のレートで450円程度。10分くらいで早々に売り切れで、6時過ぎにバックパックを担いだ観光客が数人来たが、売り切れの掲示を見て残念無念の表情を浮かべて去っていった。


出発までは駅の内外をぶらぶら。駅の外には乗客目当ての市が立っており、ハンバーガーとお茶で軽い朝食。コカの葉を売るオバチャンが居るが、これは土産にできないなあ。改札を抜けると往年の蒸機と客車が展示されているほか、線路の上には通常運行する客車列車と思わしき客車が停車している。



本日は気動車の単行で、これでは切符が早々に売り切れるのも分かる。ご覧の通り殺到する乗客の大半は地元客。気動車は定刻通りに出発。


列車はワンカヨの市街を抜けると早々にアンデスの山に向かって進む。ちょうど朝食の時間帯で車内で皿に盛られた軽食を販売している。渓谷の川沿いを進む列車から車窓の景色を眺める。隣客に話しかけられ雑談相手となるが、日本といえば車と家電だという話題に。途中の駅で隣客は下車。全線の大半が標高3000mを超える路線であり、この駅にもさりげなく標高3008mと表示がある。


単行の気動車は軽快にアンデスの川沿いの路線を進む。


遠くに歴史のありそうな石組みの橋が架けられているのを見る。このあたりが小さな町で、駅でわりと下車があった。


気動車はなおもアンデスの谷を走る。このあたりで8時半、空の色が青さを増してきた。


次の駅でさらに下車があり、出発時は満席であったがわりと空いてきた。全線乗り通す人はあまりいないようである。それだけ生活路線だということ。


列車から家々がまとまって見え出すと終点が近いと分かる。9時45分ごろに終着駅のワンカベリカ(Huancavelica)駅に到着、ワンカヨからは3時間15分ほどの列車の旅。リマから延びる鉄路もここが終点。煉瓦造りのしっかりした駅舎に、この路線の長い歴史を感じる。


ワンカベリカはアンデスの山を背景に点在する小さな教会を訪問しながら散歩、私の訪問時は残念ながら入り口の扉が閉まっていたが内装も見るべき価値があるらしい。標高が3700m程度と富士山の頂上と同じくらいなので自然と足取りはゆっくりになるが、半日もあれば十分見て回れる。
帰路はバスで。峠越えの国道をすすむので4時間強と鉄道より時間がかかった。

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